コミティアでDREAM WALK

 1年ぶりのブログ。
 今、コミティアが終わって、最寄り駅のスタバでこれを書いてる。でもきっと一日では書けないので、ほかの場所でも僕は書いている。
去年は色々あって書きたくないことがあったので、やっと書いてもいい(文書としてオンラインに残してもいいこと)が出てきたので書く。
酔ってるから、許してほしい。
 秋HUBで、ロングアイランドアイスティーピルスナーウルケル、ソルティードックと飲んだから酔ってるんだ。あそこは禁煙と喫煙席を対面で分離したから良い。

 金曜日はパイセンに勉強を教えてもらい、土曜日は試験後にゆあさんと合流して(コミティアに前日入りしてたから)鎌倉に行って鎌倉の大仏(KAMAKURA BUDDHA)や鎌倉観光、J.Sハンバーガーを食った。

(もろもろを中略。それについては別ブログを書くので)

 いい週末の休みだった。
 待ちに待った日曜日。5/12は令和初のコミティア。僕としてもコミティアは初めてだったし、高野先生が出るからぜひとも行きたいとは思っていたからだ(コミティアに参加した理由の6割である)
 お金がなくて(令和元年のTajyusaim Boyなのだ。困ったら支払いはリボ払い)、土曜日にブックオフで本とCDを売って軍資金を少なからず確保して、7:30に家を出れるように6:30に目覚ましをセットして寝た。
 9時に待ち合わせして、東京テレポート駅を下車してゆりかもめ青海駅に徒歩で向かうという算なのでいつもよりも(平日よりも)早く起きるように設定した。
人間、本気で遊びなら頑張れって誰かが言ってた(タモリか?)
 お金がなかったし、どうやら地図でみると目の前なのでりんかい線東京テレポート駅で降りる。横浜ー東京テレポート駅間560円。ゆりかもめ青海駅を降車駅にすると、横浜ー青海駅間は850円。たいして距離が変わらないのだとしたら、こっちのほうがお得だ!
 待ち合わせ場所の青海駅までは徒歩で3分もあればつくとのことなのでこれがベストだった。大井町からりんかい線に乗る、天王洲アイルお嬢様や国際展示場駅をすぎて、東京テレポート駅につく。
 人、人、人、人人、人人人!
 けっこう広いはずの改札にはキャリーケースをひいたサークル参加者らしい人たちで溢れかえっていた。本当に。ながーいエスカレーターに乗って出口Aを出ると、目の前にもサークル入場をまってわらわらと待つ人たちがいる! コミケとは違って(そもそもコミケでサークル入場は未経験だが)、朝方とはいえサークル入場時間にも規模的にいって余裕があるので、並んでるわけでもない暇をもて余した一般入場とこれから入るサークル入場者でごった返していたようにみえた。青海展示棟を訪れたツイートで「駅からすぐそこなだけが唯一の良さ」とあったが、「これは魅力的だろう!」と思った。見た目はクソデカプレハブ小屋でもそれはいいものだ。
 ゆあさんから到着のDMがきたので、急いで青海駅へと向かう。パレットタウンへ向かって歩く。ここにZeppTokyoがあるのか。あの観覧車の麓にあるらしい。(僕はZepp Tokyo DiverCityしか行ったことないオタク)
 営業前だからしかたないといえばしかたないが、パレットタウンはさみしいくらい人がいなかった。駅の改札口があるというのに。東京テレポート駅のあれをみてしまうと「閑古鳥が鳴いてるってやつだな」と思った。
 
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 コミティア全体の感想を述べるなら「コミケよりもおれは楽しかった!」という一言。サークルで売り子(という暇つぶし要員)としてはいたけど、プラプラと周った結果がその一言に掌握する。
 Twitterでは「トイレがない、携帯電波が届かない、列が長蛇」と文句があったが……。
 ビックサイトと違い、トイレはいちいちホール外に出なくていいし、携帯の電波が届かないなんてディズニーランドしかり大人数がくるイベントでは繋がらないのは仕方ない。(コミケのキャリアWi-Fiが例外的なものだ)
 一般列?……それはサークル参加だったから知らない。でも一般列が過酷なのはどんなイベントでもそういうものだ。みんな大好きディズニーランドだってそうじゃないか。でもそれに対して文句を言う人は少ない。
 そして青海展示場でのコミケ開催においては4日間開催が予定されているので例年の3日間でコミケのような過剰な込み具合は緩和されるはずだ。オタクは否定から入るのがよくないとはよく言ったもんだ。


 12時までサークルの留守番をしてから、まずは高野雀先生のサークルchapter22へ。サインを『あたらしいひふ』にしてもらうために、朝急いで買ったサインペンを持っていく。
 高野先生の人となりそれとなく分かっていたが、とても派手な赤いスカジャンとベルボトムジーンズを履いていたのでバチバチに目立っていた。先生、あのスカジャン僕も欲しいですわ。ヤン女好きとは著書やTwitterのイラストに描いてあった(おやホロ、香椎かてぃを描いたりしていた)ので、本人もそういうファッションを着るのはとても好感が持てた。
 余談だが、打ち上げのとき「高野先生はカナミルちゃんやBADHOP、Fla$hBackSが好きだし、さんピン世代なのでとてもHIPHOPのバイブスが高いので信頼できる。バイブスが合う」とオタク語りしたら、「BADHOP好きなら、Tajyusaim Boyz好きじゃないんかな? BADHOPよりBADじゃん」と返されたのは面白かった。たしかに。
 新刊を買い物袋にいれて配布していた。なんてホスピタリティに溢れているんだ。並んでいると僕の番がきた。
「新刊ください」
「はい、ありがとうございますー200円になります」
「あー取り置きしてもらってたんだった」とそこでTwitterで取り置きしてもらったのを思い出す。取り置きしてもらうのも初めてだった。
「取り置きですね! ありがとうございますー」と売り子のお姉さんが答える。
「それでお願いします。あと…高野先生サインください」とサインペンを渡すと
「わぁーはい、いいですよ。あ、クレカの明細があるw」と笑う高野先生。
「名前お願いします、ひなきちです」
「ひなきちさん! あーどうも」
「新刊、表紙がパ音みたいでいいすよね」
「??」
「パソコン音楽クラブのジャケットみたいな」
「あーでもCMYKの色がキレイに出なかったんですよねぇー」
「本当、サイン貰えるとは嬉しいです。すごいですね。グラフィティみたいに名前書いて」
「一発で書けるってすごいよ」と売り子のお姉さんも驚いていた。
「いやいや、遊びで書いてたから」
「グラフィティやってたんですか?」と僕。
「大学のとき友だちと壁にスプレーで…」というような会話をして(おぼろげな記憶)
「ホント楽しいんで、コミティア楽しんでってくださいね!」と言ってもらえた。
 コミティア出身作家がそう言うのだ、コミティアに来たことを歓迎された気がした。


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 会場をあてもなく歩く。
 大きなプレハブ小屋という表現がピッタリな造りをしている。コンクリート打ちっぱなし、天井近くに排気口が並んでいるエアダクトは剥き出しのエアコンだ。トイレはA館B館共に二箇所あって、トイレマークをわかりやすく矢印が出ていた。A館だと、P列のサークル付近では牛タンと焼きそば、ペットボトルを売る車が止まっていた。ゆあさんから聞けばコミティアではそれが普通のことらしかった。その時点でコミケよりもQOLが高いなと思った。食べ物の値段が高いのはお祭り価格。でも気にはしない。みんなの財布の紐がゆるい日なのだ。それは売る側もわかっている。
コミケと違っておしゃれだな」という感想を強くした。まぁ、コミケ比なので全然世間的には普通なのだけど。…‥オタくさくないという意味だ。


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 だがB館の成人向けエリアだけは違った。コミティアにあるんだと驚いた。立花オミナ先生やFue先生のサークルがあったのはわかった。立花先生のサークルの新刊の積み具合はコミケに匹敵するくらい「壁」をつくっていた。今回は壁サーではなかったにもかかわらず。
「なんかさ、B館のあそこだけ、臭いというかコミケの匂いっていうか、独特の匂いするよね?」
 先にサークル周りをしてきたゆあさんと帰ってきた僕はこんな会話をした。
あーするよね!」と僕。
「あのとら(とらのあな)みたいな匂いなんだろう? 汗でもないし」
「わかった、ガマンして溜まった欲望の匂いだ」と思わず言ってしまう。
「加齢臭ってこと?w 違うでしょ」と話はここで終わったけど、コミケの匂い問題は根深い。夏も冬も関係なく、汗臭さとも違うあの匂いはなんだ……。
(友達のテツもそう言っていたので、これはみんな感じていることなのかもしれない)

 歩く人の邪魔にならないように壁によって、RHA MA750を耳につける。イヤーチップはコンプライに変えてあるから遮音性と音圧があがっている、はずだ。iPodTouchを操作して気分に合う曲を探そうとする。
 会場を見渡すとコミティアコミケよりも牧歌的な雰囲気があった。人々が我先にと早歩きになることもなく各々が買いたいモノ、あるいはこれから見つける「掘り出し物」を求めていた。コミケで目的のサークルを最短ルートで周ろうとする一般参加者の目が「狩人」であるならば、コミティアの一般参加者は「冒険者」なのかもしれなかった。捕らえることと発掘することは違う。どちらの喜びは等価でも、幸せな出会いをしたいなら、自分の知らないものを探るほかない。
 ところで、本屋で「これは…?」って本にオーラを感じた時あったがあれは一種の特殊能力だ。今はもうその能力なくなってるんだろうな。今はKindleにめっちゃお世話になってしまってる。マンガはまだいい。小説なんてもう買わなくなってしまった。自分の嗅覚を信じるよりも、インターネットレビューを参考にすることが多くなった。直感にしたがった成功(何度も読み返すオールタイムベストに出会うこと)/失敗(not for meな作品に触れること)をする経験が減ってしまった今となってはこういう即売会での出会いは貴重だ。
 最近はよくtofubeats制作 「THREE THE HARD WARE」をよく観ているので、パソコン音楽クラブを聴こうと思った。西山くん回を観てから、再び「DREAM WALK」を聴くことが増えた。
 ついさっき買った『逆光の彼女』の表紙を「パソコン音楽クラブみたいだ」と高野先生に伝えてからパ音耳(パソコン音楽クラブ耳)になっていた。聞くのはもちろん『inner blue』から、アルバムのループ再生。
インスト曲は気分をあげてくれ、自分だけのBGMになる。
「そこに映る その面影は
なんでもない景色を色付ける
耳に届く その音楽が
終わらない夜を僕にくれる」
 人は匂いや音、視覚と結びついて記憶は強化される。写真だけじゃ伝わらない思い出(写真には映らない美しさ)となって、僕の中に残る。
 たしか「こんなにいい曲だったら、熱海のリリイベ行っておけばよかったな」とその時思った。あの閉め切った部屋での大合唱のなかに自分もいたい。そう思ってももう遅い。
(来月に江ノ島でやるPLAYSETが、先行締め切ってたし一般も買えなかった。僕はそこでも後悔することになる)


本当はもっとこのブログで書きたかったけど、気力と時間の問題でひとまずここまで。
読んで面白かった本やサークル周りについてはまた今度の記事へゆずろう。(5/30)
 
 

マルコムの対バン、新年度のヲタ初め



久しぶりの更新。丸二ヶ月ぶりでしょうか。
最近、iPod touch、エアフォース1とReebokのトレーナー、ジャージのセットアップを買ったのが新しい買い物。

SCARS(BES) - 1step,2step - YouTube

「いつも通り Force 足に放りこみ 踏むStep」ができます。やったね。

なんとなくあった物欲が発散されて当分は何か買わなくていいという状態に。
GWには久しぶりに旅行を京都に行きます。一人修学旅行。寺とビール。

さて、新年度の更新内容ですが、渋谷でヲタ活(アイドルオタク活動)をしてきました。オタもだちのゆあさんと一緒に、EMPiREのアルバムリリース・トークショーとマルコム・マスク・マクマーレンの対バンイベへ。


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マルコムは去年のaiちゃん生誕以来なので半年ぶり。EMPiREはメジャーデビューアルバムが出たことをついこのあいだ知って、マルコムまでの時間余るし行こうということで。
そのアルバムというのが、媒体がカセットテープ(21世紀のアイドルグループとしては初でしょうか?)
日本のラップクルーだと、OTOGIBANASHI'S(それか、クリエイティブドラッグストア)が出してましたねぇ。
再生機器ねえよ!ってなるけど、SpotifyやAppleMusicで配信してました。やったぜ。
DVD込みで5000円というアコギな値段で売ってました。トークショー後にサインイベントに参加するために買ってましたよ、ヲタクたちは。よく金あるな(16Pのマンガに500円出す二次元オタクもたいがいだけど)
朝10時、傘が折れるほどの暴風警報が出て小雨が降っていた天気をくぐり抜けて集まったEMPiREのオタクたちは年齢層が若く見えました。露骨にピンチケめいた人はいないにせよ、大学生や新卒社会人がボリュームゾーン
ひめキュンフルーツ缶は最後、おっさんばかりだったよ」とゆあさんはひとりごちってたけど、さもありなんという感じ。この「ひめキュンフルーツ缶」はマイマイとかまゆりちゃんがいた、去年一斉に脱退したメンバーを有したひめキュンフルーツ缶を指すということを記しておきます。
ちなみに新しいひめキュンフルーツ缶はフォローしてるけど、PV一回見たけどみたいな感触。

EMPiREのトークショー、女子校感というかキャッキャ感、よく言えば初々しい、悪く言えば素人くささが抜けない雰囲気でした。


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夜行バスでマネージャーの松原さんの隣に座るメンバーを決めるために、「松ジャン」(松原ジャンケン)をしたという「ツアーの思い出」のくだりは、「10代女子の無邪気な残酷さ」が見えるので内心引きつった笑いがでましたね…。いや、実際に笑ったけど。
右端に座っていたYU-KI EMPiREが、しっかりしていて唯一ジュンジュンの好みではなさそうな顔立ちの娘。推します(面食い)
デビュー前KKKをパロディした覆面被ってるとき、YU-KA EMPiREとMIDORiKO EMPiREをフォローしたけど、実際見た感じはYU-KIちゃんですね。優等生タイプ(グループにおいて比較的)
YU-KA EMPiREとMIDORiKO EMPiREは、原宿系ないし地下っぽいルックスの娘でした。
MIDORiKO EMPiREにいたっては「ライブのとき、髪色と髪型でプリキュアみたいになってた」と語ったので「あ、オタクっぽい娘なんだな」と好感度上がる(チョロい)
あの覆面、絶対各方面にみつかったら怒られる品物なんだけどまた被ってくれないだろうか。


マルコムの前にやってたスパークスピーカー、メガネの娘(三瀬ふう子)よかったですね。背が高い、メガネっ娘


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半年ぶりのライブということもあって、すっかりライブ用耳栓を忘れてしまったから、うるささと耳の奥が揺れるのをアンプの大音量から感じて参加する。マルコムの出番になって前に行くと、物販Tを着ていたからだろうか。本当に言われていた通りに最前を譲ってもらう、行幸
kanaちゃんは可愛かった…
「ありがと〜。あ、前に来てたよね?」「うそ!? 覚えてるの? 半年前だよ」「覚えてるよー(両人差し指で頭を指して)。ごめん、お名前なんだっけ」「ひなきち」「し?」「ひ! ゆあさんの友達でさ、誘ってもらって来たの」「遠いとこから来たの?」「いや、おれは横浜」「ありがとー。ねぇワンマン来てくれる?」「…いつだっけ?」「6月2日!」「じゃあ行こうかな…」「ホント!? ありがと。ライブ来てくれる人探してたのー(にっこり、握手)」


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「kanaちゃん、釣るのうまくなってたなー」というのが、ゆあさん評だったけど、まぁ言い方はあれにせよそういうことだった。(僕はまんまと釣られたのだった)
たしかに、半年前の記憶では普通の女の子の反応だった(=アイドルとしての反応ではなかった)
ゆえに少し複雑な気持ちにもなるけど、楽しかったので良しとする。

 

百合厨におすすめ! 「シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱」


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朝風呂からあがってこれを書いている。
昨日は久しぶりにチアーズで飲んだんだけど、飲んだ後に帰宅してからの記憶がない。気づいたら午前3時に目が覚めた。パジャマは着ていた。でも、風呂に入った記憶がないので「あれー風呂入ったかー?」と思いタオルを見ると昨日使ったばかりのタオルがかかったままなので、新しいタオルを出していないから僕は風呂を入らずに寝たことが判明した。
それにしても最近、変な時間(深夜3時とか)に目を覚める。うーん、早寝早起きってことでいいのか?わからん。
風呂に入る。バスタイムのお供に「シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱」を読む。
設定を変えて(舞台が現代ロンドンだったり、ジョン・ワトソンルーシー・リューが演じて現代のニューヨークが舞台だったり、ロバート・ダウニー・Jrジュード・ロウが演じたり、イアン・マッケランが老人になったホームズを演じたりして)、ホームズのパスティーシュ、二次創作として「シャーロック・ホームズ」は繰り返されてきたが、本作もその流れを汲んでいる。
雪広うたこのカバーイラストがかわいくて買ったんだけど、これは設定も面白い。
ホームズ、ワトソンはいわんや、レストレード、グレッグソンも女性になっている。原作と性別を変えているのは、エレメンタリーですでにやっているけれど、ここまでの寛骨堕胎は新鮮だ。
「女と女しかいない」みたいなオタク構文で言えてしまうけれど、その時点で興味がそそられる。
はっと目の覚めるような「生まれてこの方化粧したことがない、ブラジャーはつけてない」美人僕っ子、住んでいるベイカー街221bはミセス・ハドソンというジャービスみたいなAIを開発して身辺の世話をさせてる、ベントレーを気軽に送ってくる姉がいる、人工心臓をもっていて乗馬オリンピック選手であるシャーリー・ホームズ。
「良い暮らしがしたいから」とロンドン大に進学したはいいけど先に進学していたボーイフレンドはもう自分を覚えてなくてという男運のなさを持ち、奨学金を返すために陸軍に入るもそこで上官を不倫関係になりそれがこじれて退役してロンドンに帰ってきたジョー・ワトソン。
面白くなる要素たっぷりだ。
本家の「シャーロック・ホームズの冒険」シリーズは小学生のときに読んだっきり。唯一覚えてるのは、ホームズがモルヒネを打つシーン。「SHERLOCK」「エレメンタリー」は観てる。その程度だけど、久しぶりに買った小説だった。
(買ったのは一昨年っぽい、刷った日付をみると。初版本だった。オタクは初版本に謎のこだわりを持つけど、それは早く買ったほうがよりファンであると示したいからかもしれない)


「ねえ、シャーリーの岐路は? 私みたいに男運で振り回されて探偵なんて職業に就いたわけじゃないでしょ」
「岐路」
彼女は無感動にその言葉を反芻した。
「そう岐路」
「岐路というのは道が複数あるから使用する言葉だ。だとすれば僕には岐路なんてなかった」
「そんなことないでしょ。そもそも顧問探偵になったきっかけとか、バーツに出入りするようになったきっかけとか」
しばらく黙り込んだあと、シャーリーは私が知っている彼女の表情としては珍しく、やや寂しげな顔をして言った。
「敢えて言うなら」
「うん」
「生理学的に独立した存在になった時」
顔をしかめて私は考え込んだ。
「なにそれ」
胎盤からの酸素配給が受けられなくなり、胎児性赤血球の種類が…」
「ああ、わかった。まわりくどく言わなくていいよ。つまり生まれた時ってことでしょ。なんか意外だなあ」
シャーリーはきょとんとした顔をした。完璧に左右対称の顔とふたつの蛍光のブルーアイズが私をまじまじと見つめている。
「すごく哲学的な答えだから。シャーリーってコンピューターみたいって思ってたけど案外詩人だね」
ピントが合わずに何度もシャッターを切るカメラのように、シャーリーは瞬きを続けた。
「どしたの?」
「そんなことを言われたのは初めてだ」
まるで愛を告白されたような顔だった。

いや、愛では!?(百合厨ゆえに斜め上の解釈)
せめて愛の萌芽なのでは。


初めて自主的にまとまった文章を書いたのは、僕が中学生の時だった。15歳だったと思う。
涼宮ハルヒの憂鬱」を観て原作を読んだら「これだったら、おれにも書けるんじゃね? メディアミックスでアニメ化やで!」と思いつきで、400字詰め原稿用紙100枚ほどを1ヶ月書いて頓挫したのを覚えてる。
概算して4万字か。原稿用紙換算するとあんがい少なく感じる。
色々とそれから小説を読んだ。石田衣良伊坂幸太郎奥田英朗舞城王太郎古川日出男三島由紀夫西尾維新村上春樹星新一小川一水ハインラインアシモフ伊藤計劃米澤穂信……。
ぱっと思い出せるだけで、こういう作家たちの作品を高校時代には読んできた。その反動からか、大学生になってからあまり小説は読まなくなってしまったけれど。ノンフィクションのほうが面白い。
入れ替わるように映画を積極的に観始めた。これは伊藤計劃の影響だった。今までも映画は観ていたけれど高校時代は本にかかりきりだったというのも理由のひとつかもしれない。
文章を書くようになって気づくのは「書くことは練習もいらないし誰でもできるけど、テキストのボリュームが無ければ、読んでもらいやすさを差っ引いてもその価値はマンガには敵わない」という小説の弱点だった。
もちろん、ショートストーリーのような例外はあるけれど、わかりやすさはどうしても映像や絵に軍配が上がる。
では、小説の強みってなんだと考える。

実は、映画がもっとも苦手とするものがこいつだったりする。お城やら群集やら爆発やらロケットやらカーアクションやらダンスやらを映し出すときには、これ以上ないというほどにキラキラ輝く映画の画面も、こと心理を描く段になると哀れなまでの無力ぶりをさらけだす。このことを分かっている人は意外と少ない。なにせ、映画人でさえ映画は心理を表現するに素晴らしいメディアであると勘違いしているほどなのだ。
だが、単純な事実として、映画には目に見えるものしか描けない、という悲しい限界がある。
そうなのだ。小説はあるいは、人間の心理を描くに一番相応しいメディアかもしれない。言葉にすることでこぼれ落ちる多くのものがあるにせよ、我々は思考する前にまず言語を前提として思考するのだし、哲学くさく言えば存在は本質に先行するのだ。思考するが故に言語があるのではなく、言語があるが故に思考するのである。 だから、言語の不完全性を勘定に入れた上で尚、いや、言語が不完全であるがゆえに、小説は心理を表現し得ると言える。
ところが、馬鹿馬鹿しいほど単純な事実として、人の心は目に見えないという前提がある。誰がどう思っているのかなど到底描けはしない。役者の演技や美しい(あるいな自然な、または生々しい・・・なんでもいいけど)台詞がニンゲンのシンリを観客に伝えると思っている幸せな人もいるけれど、そんなものは、じつは人間の心理などこれぽっちも描いてはいないのだ。それは心理を演じるヴェールであり、表層であり、思考そのものではない。というよりも、映画の本来的な性質として、映画は心理を「求めていない」。映画に心理は映らないからだ。観客が読み取るのは勝手だけれど。

引用: ザ・セル
https://web.archive.org/web/20070306234327/http://www33.ocn.ne.jp:80/~projectitoh/cinematrix/roadshow_51.html

 

と、伊藤計劃が書いていたので納得してしまう(素直)
これも伊藤計劃が言っていたことだが「誰かの物語でしかないんだったら、三人称より一人称を使ったほうがいい」というのはなんというか励みにある言葉だと思った。

何が言いたいかというと、ジョーがシャーリーに対しての心理描写よかったよな。百合味あるわという話。続刊があればいいな。

 

 

 

フットルース観たよ 最高では

昨日ケビンベーコン主演 「Foot loose」を観た。WOWOWで。
フットルース」という名前は知ってたけど、ミュージカル映画だとは知らなかったし、なんかカッコつけたタイトルに感じていた。
foot looseは「自由気ままに」と訳せるらしい。なるほど。
ちなみに「インビジブル」で透明人間になっておっぱいモミモミしたり、「X-MEN F&P」でカッコ悪い亀頭ヘルメットかぶってたケビン・ベーコンが、当たり前だけど若くシカゴから来た度胸ある青年役で良い。新体操のシーン(大車輪とかみせる)のはスタントじゃなかったぽい。
農業用ショベルカーでベンハーみたいな度胸だめしをするシーンであの曲が使われたのは大声で笑える。

 

 

 

Google 音声入力 すごい!と同人誌作る妄想

この文章は Google の音声入力を8割ほど使って書かれている。 すごい、未来の技術だ!

 

ふとビールをテーマにしたガルパンの本を作ってみたいなーと思う。(思うだけ)
黒森峰はドイツ、聖グロはイギリス、サンダースがアメリカなどビールを作っている国をモチーフにしている。それにフォーカスした本はないので楽しいと思う。
バドワイザーやコロナで乾杯するケイ達サンダース大や、PUBでペールエールを飲むダージリンなんか想像するだけで楽しそうだ。
イギリスやドイツなどヨーロッパ諸国では 16ないし18歳から飲酒はOK。
留学先のドイツでビールを飲んでは 「この国では18歳からビールを飲んでもいいんだ」と笑うまほお姉ちゃんがいても可愛い。
( そう考えると日本における二十歳未満飲酒禁止って何の意味があるんだ。アメリカは21歳からだし身体的成熟を理由に制定されてるわけでもないだろう)
ビールを紹介する記事だったり、ビールをテーマにした2次創作マンガ、小説なんか載ってたら面白いに違いない。

 

 

眼帯、仏滅、サーチライトはUFO

眉毛を剃りすぎてうすーくなったため、早く伸びすぎた前髪で前が見えなくなりたい今日この頃です。
3年履いていたプーマのディスクブレイズが、傘をわすれたときに限って降る先週の大雨のせいで、一段とみすぼらしくなりました。
新しいスニーカー候補を探していたところ、KANDYTOWNがReebokの宣伝をしていたことを思い出しました。

Reebok CLASSIC X KANDYTOWN [GET LIGHT] - YouTube

YOUNG JUJU a,k,a KEIJU (メジャーデビューを期に改名)が履く真っ白なFuly lite
がすごくかっこよかった……。ので履いてみるといつも履いてるサイズではキツイ。男にしてはサイズが24cmと小さいのですが、それもでそもそも足が入らないほど小さいw かといって25cmは大きかったので、間を取って24,5を今度履いてみて買おうかと思います。

 

 

買え RHA-750 Wireless

RHA-750 wirelessを買った。必ず、ぶらぶらとみっともなくぶら下がっている有線を取り除かねばならぬと決意した。私にはイヤホンはわからぬ。私はアイドルオタクである。MIXをし、イエッタイガーをしてライブを楽しんでいた。けれども音楽に対しては、人一倍敏感であった。

いい年こいて未だにお年玉をもらうので「宵越しの金はもっていてもしかたない」と思い切って買った。もらえるものは遠慮なくいただきます。(大晦日の冬コミでイヤーチップを片方無くしたのが直接のきっかけ。人混みではイヤホンつけたらいけないな)
今までセブンイレブンOEMで1000円イヤホンをその場しのぎで使っていたから、約18000円もする高いイヤホンは「えいや!」と思い切りがないと買えないからいい機会だった。
(調べればBEAMSだと税込み20000円超えるので、いかにファッションブランドが価格を上乗せしているかがよくわかる)
単純に20倍以上の値段するイヤホンになったので、サンクコストはあるのかも…と思っていたらとんでもない!
全然違う!と感じる…笑
いや、それは正しくないな。1000円イヤホンで聴こえていたものがよりハッキリとデティールまで聴こえ、聴こえていなかった音が聞こえるようになって受け取る情報(それはシンバルの響きや音の広がりだ)が増えて正直とっちらかって聴こえることが多い。でもそれはまだ慣れていないから頭が処理できていないんじゃないかと思うことにしている。(これも高いものを買ったからには元を取ろうというサンクコストだ)

薦めてくれた新ちゃんいわく、理屈をいえば「無線イヤホンの音質は有線イヤホンとちがって抵抗がない分、無線イヤホン本体(性能)、その音楽ファイル(拡張子)に依存する」らしい。
いわく「同じ桁の価格帯(1000〜9999円など)では、あまり差がつかず、桁がひとつ上がることで変化が現れる」
いわく「イコライザをいじると音がおかしくなるので基本的にイジるな。イコライザにフラットがついているのは安いプレイヤーやスマホだから」だそうで。
ふむふむ。

僕としては、充電が長く持ちスマートに音楽が聴けるイヤホンがあればいいので色々おすすめを聴いて電話で合計6時間くらい話して決まった。よく分からない時、迷う時にこそ、その分野でオタクな友達に聞けば話は早い。オタクは教えたがりだ。そららには見に覚えがあるからよく分かる。
E-イヤホンでは17000円くらいなのだけど、ヨドバシカメラで購入。
「安くなりませんか?」という値引き交渉はあっけなく袖にされて定価で購入したけど、ニコニコ現金払いですぐに使えるならと自分を納得させてみる。渋谷や秋葉原にはいったらトータルで似たようなお金がかかってしまうからね。

 

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B074QKN9YL/ref=s9_acsd_hps_bw_c_x_1_w
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